私、人生の節目、40歳を迎えました。家族が食べたいものでお祝いしてくれるということで、何を食べたいか、ちょっと真面目に考えてみました。
人生の節目だからこそ絶品焼き鳥を
40歳になった今、どうしたって「オッサン」の仲間入りです。この事実をどう捉えるかは、人それぞれだと思いますが、私はやっぱり喜ばしいことと感じています。何とかここまでやってきたわけなので。海援隊の『思えば遠くへきたもんだ』が今の心境にどんぴしゃり。
そこで、私はしっかりと「オッサン」になったことを祝し、オッサンにふさわしい料理を食べようという結論に至りました。それが「YA・KI・TO・RI」、そう「焼き鳥」です。焼き鳥を食べる雰囲気だけで、その時の心模様を醸し出せるオッサンになりたいです。
そんな熱意(?)を家族に告げると、母さんが驚きのお店を探してきてくれました。今回は、私の人生の節目を忘れがたきものとしてくれた、至高の「焼き鳥」のお話です。
大正十年創業の老舗 京橋 伊勢廣へ
母さんが案内してくれたお店は、京橋にある伊勢廣さん。
店前に到着した刹那、その佇まいに直感しました。「ここは間違いない!」と。さらに看板には「大正十年創業」の文字。胸が高鳴ります。
お店に入ると、1階はカウンター席とテーブル席。すでにほぼ満席。今回は階段を上がり、2階へ。
2階も老舗情緒が溢れた雰囲気。ワクワクが止まりません。
1本ずつ焼き上がりをじっくり味わう贅沢焼き鳥
メニューを見ると、焼き鳥の本数違いでコースが用意されていました。
今回はお祝いなので、最も多い「焼鳥9本+特製鶏スープ」を母さんと父さんがチョイス。女の子は「やきとり丼」(こちらも特製鶏スープ付)にしました。
瓶ビール&コーラで、まずは祝杯!
ビールメーカー各種、取り扱いがありましたが、ここは黒ラベル一択!
「くぅ〜〜」っとやっていると、早速一本目がきました。一度に9本くるのではなく、一本ずつ焼き上がった時点で運んできてくれるので、食べごろの状態でいただくことができる贅沢な焼き鳥のコース料理です。
まずはささみから。口元ですでに香ばしい炭火の香り。口に入ったら鶏の旨味と絶妙な塩加減。もうこの一本でこれから食べる焼き鳥が末恐ろしくなるほどの美味しさです。
そして、この日、最も脱帽したのが肝類(レバーや心臓など)。臭み一切なし! 芳醇な旨味が口に広がり、甘みさえ感じるほどでした。このレバーはぜひ食べてみて欲しい一本でした。
親ばかりが唸っていて、「ずるいずるい」と言っていた、うちの女の子にも至福の時間がやってきます。
やきとり丼参上! すごーくうまそう! 炭火の香りプンプン。
女の子はモリモリ食べ始めます。汁物が大好物の女の子は特製鶏スープもゴクゴクいき、危うく飲み干してしまいそうになるほど。
上機嫌です。
安心した母さん、父さんの元には美味しい焼き鳥がまだまだ届きます。
砂肝。コリコリだけど、堅くない。これも新鮮だからでしょう。
団子(つくね)です。鶏肉と軟骨をすり潰して丸めたものだということが、見た目でよくわかります。たまりません。
もも肉。THE YAKITORI!
塩もも。さっぱりしてる分、父さんはこちらのももが好み。
そして「葱巻」。文字どおり葱をもも肉の薄切りで巻いたもの。葱が好きな父さんは、一口でファンになりました。椎茸と獅子唐がさりげなく挟んであるところがニクイところ。
以上、異次元な焼き鳥を完食です。 ※2本分(皮身と団子タレ)の写真が撮れておらず、すみません。
恥ずかしながら、40歳になって初めてこんな本格的な焼き鳥を食べました。行きつけの居酒屋さんの焼き鳥も美味しいですが、伊勢廣さんの焼き鳥はまた別の次元の焼き鳥といった感じです。
「『焼き鳥』と言う料理を真剣に味わいたい」といった時にはうってつけのお店です。
店員さんも親切な方で、楽しい時間が残念になるということも全くなく、本当に思い出に残る美味しい誕生日となりました。ごちそうさまでした!
父の日やお父さんの記念日にオススメです
伊勢廣さんに伺ったのは土曜日。老舗な感じは「オッサン的」に映るかもしれませんが、結構、ご家族で来ているお客さんもいて、我が家の他に3組ほどいました。
あとはご趣味の集まりっぽい、世代に幅がある男性の団体。そしてご夫婦にカップル。女子会っぽいグループはちょっとお見受けしませんでしたが、オッサン的には「あり」だと思います。
他にも雰囲気の違った店舗はあるみたいなので、ご興味のある方はホームページをチェックしてみてください。
いやあそれにしても、やっぱり皆さん、焼き鳥が好きなんだなあとしみじみ思いました。
40歳になった父さんとしては、父の日や誕生日、記念日のお祝いにオススメです。
土曜日なら予約は必須かと思います。ぜひとも足を運んでみてください。
・所在地:〒104-0031 東京都中央区京橋1-5-4
・Web:京橋 伊勢廣
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